なんか最初の頃に書いたサーチの話が意外と好評なようだったので、もう一度です。
前回はブログを始めたばかりだったので、ちょっとおとなしめの内容でしたし。

んじゃまず最初に、前回のサーチ法の補足を少々。

「パックの白い部分」から中を見るサーチについてですが、記事にリンクを張ってくださったサイトさんとかを見ましたら「パックの1番上のカードしか見えないので、それほど使えない」という話もありましたが、そんなことありません。心を鬼にしてやれば、実はパックの中身の半分以上……ありあまる時間と根性と厚顔無恥な神経と長いツメさえあれば、全部のカードを見ることすら不可能ではないかもしれません。

やり方は簡単。爪を使って、中のカードをずらすんです。
当時のパックは、パックの上下にかなりの長さの「あそび」があります。わかりやすく言うと、カードの長さよりも、パックの内側長さのほうが遥かに長いんです。

まずカードを全て上側に寄せます。そして爪で一番上のカードだけを引っ掛け、下にさげます。すると……ま、当然ですが見えるカードは2枚目となります。こんな感じで上から4〜5枚は簡単に見れます。同じ方法で一番下のカードも簡単に。ま、流石に全部見るのは骨が折れますが、大抵の人が見たいのはレアだけでしょうから、そのセットでレアが入ってる場所だけ見ればかんたーん。

前回の記事で「パックが痛んでいる店は…」等と書いたのはこのあたりが原因です。実際、透かして1枚くらいみる位ではパックはそんなには痛まないんです。ただ爪はヤバい。数回やると、パックはぼろぼろになります。そこまでやると万引きと殆ど変わらないとすら言えます。商品価値が著しく落ちますので。

フォイルが出た直後には、フォイルサーチというのも流行りました。

当時のフォイルカードの値段は今とは比べ物にならないほど高く、コモンで200〜300円、アンコモンでその倍、レアなら最低1000からで、高いのは1万超え……と、ものすごくバブルでした。極端な話、パックを開けてレアがゴミでも、コモンフォイルがあればそれだけで喜べちゃうといったところ。なので、フォイルのサーチ法を血眼で捜すガキんちょもそれはそれは多かった。

「上から〜番目がフォイル」やら、逆に「下から〜番目」、はたまた「パックの糊付けの部分が」、「印刷の色が」などなど、みんななんとかしてフォイルが出る法則性を探ろうとしたものです。さながらサーチ法の展覧会。結局、どれ一つとして100%成功という話は聞きませんでしたが、当時はまだフォイルが出たばかりだったのでランダム化も甘かったのか、方法によっては多少は成功したという話も聞きました。まあ、ウソかホントかはシリマセンし、そもそもそういう製造過程の違いを見極めるサーチ法は、製造工場や製造時期によって異なり、よくて同じロットの1カートンだけに通じるといったところなので、実用とはとてもいえないレベル。

ちなみに、フォイルカード(特に初期のもの)には、実は100%のサーチ法が存在します。
それはカードの重さです。フォイルカードは通常のカードよりも重いんです。とは言ってもその誤差は0.5グラム以下ですが。

0.1グラム単位で結果がでる電子秤に乗せれば100%です。1ボックス中に数パックだけ、他のパックよりも重たいパックが見つかることでしょう。ま、いまさらこんなクソめんどくさいことしたい人が居ればドーゾ。0.1グラム単位の電子秤ってけっこう高いしね。0.5グラム単位なら料理用であるけど。

欠点は、お店ではできない。
1ボックス買って自宅でやるなら可能です。意味があるかどうかは知りません。

あとは……そうですね。

おことわり:
こっから下の文にはたっくさんのミスが含まれております。いっそ、ここから下全部消しちゃおうとも思ったのですが、内容をこっそり修正するのは性にあわないので、間違い箇所は赤字で修正いたします。タイヘン見難いですがご了承をー。もっと精進しなきゃなあ。


特定のギフトボックスなどに入ってるパックは、最初から中身が決まってる場合があります。
有名なところでビジョンズのギフトボックスかな。ミラージュブロック2つめのセット「ビジョンズ」の発売前にリリースされた、プレビューを兼ねたギフトボックスです。中にはビジョンズのブースターパックが2つ(ただしパックの外装は製品版とは違います。ま、このあたりで「あ、特別製だな」と容易に気付けますね)入っていたのですが、このパックは実は中に入ってるカードのパターンが4種類しかなく、その4種類のうちからランダムに選ばれた2つが入っている形となってました。(そもそもココからして既に疑わしいです。サンプルが少ないので、ひょっとすると「4種類」ではなく、「レア4種を含む全25枚から、ランダムでパック」の可能性も高いです) ちなみにその4種類の中に、のちにビジョンズのトップレアとなる「知られざる楽園/Undiscovered Paradise」「吸血の教示者/Vampiric Tutor」の2つが含まれていた(バンチューは入っていません。あーあ、面倒がらずにちゃんと裏とってから書けばよかった… ○| ̄|_ )というのだから、そりゃもう大笑いです。

ビジョンズ発売前には「高ぇギフトセット。ビジョンズ2つしか入ってないし、誰が買うかよ!」な評価だったのですが、発売後に情報が広まると状況が一変し、我先にとみんなが群がったというから人間とは素直なモンです。今はビミョー扱いのUndiscovered Paradiseも、発売当初はそれはそれは人気がありましたので、上記2枚のどちらかが出れば(これについては、まあ大間違いではなかったかも。Undiscovered Paradiseが高価なのはもちろんですが、当時は「雷雲/Lightning Cloud」も十分人気カードだったのですよ)、ギフトセットとして封入されてるビジョンズ以外のブースターパックの分だけでも十分大儲けという感じでした。

ちなみにやっぱり、ハズレるヤツはハズレ、高価なギフトボックスとカスレアを抱えて涙してました。残りの2枚は……「孤独の都」と「オーガの処罰者」何かだったかな? よく覚えてないので、知ってる人いたら教えてくださいませ。よく知ってる人に教えてもらったところ、大ハズレでした。反省)


結局のところ、この「マルチバースギフトセット」に入ってた可能性のあるレアは、以下の4つでした。

・知られざる楽園/Undiscovered Paradise
・雷雲/Lightning Cloud
・ネクロサヴァント/Necrosavant
・苔男/Lichenthrope

…うん、色だけ合ってた |||○| ̄|_


M:tG Wikiに載ってるかなー、と期待したのですが、ダウンしててしょんぼり。
(M:tG Wiki復旧後に調べたらマジで載ってました。ダブルでしょんぼり。)
回線不調だってさ。中の人もタイヘンねー。

コメント

nophoto
みすてぃか
2007年2月14日16:06

いつも愉快な裏話拝見させてもらってます。

今回話題のVISIONSギフトパックですが・・・
自分の知ってる限りでは「吸血の教示者」は入っておらず、
《苔男/Lichenthrope(VIS)》
《雷雲/Lightning Cloud(VIS)》
《ネクロサヴァント/Necrosavant(VIS)》
《知られざる楽園/Undiscovered Paradise(VIS)》
の4種類だった記憶があるのですが・・・

自分の記憶違いでしたら申し訳ございませんm(_)m

タカアキ
タカアキ
2007年2月14日19:03

初見のタカアキです。
非常に興味があったんでリンクさせていただきました。
問題あったら申しつけください。

saymour
saymour
2007年2月15日3:34

はじめまして。
俺も記憶が曖昧ですが、苔男ソートは間違いなくあります。

しっかし重さサーチは懐かしいw
レガシーからAllFoilパックが出て、そのとき重さが違うのに気づいたんですよね。

いたにょ
いたにょ
2007年2月15日5:15

はじめまして。
二ヶ月も前の記事に対しての質問で恐縮なのですが、「1ターンに2回マナバーン」の問題はいつ出題されたものなのでしょうか?
実は、まったく同じクイズを2001年1月だったと思いますが、グランプリ広島&プレーンシフトプレリリースの際サイドイベントとして行われたクイズ大会(出題者はロン氏とモンス氏)で正解した折に、私から逆クイズとして両氏にしたことがあります。
後日、公式ページにも載りましたがレベル4ジャッジより、(当時のルールでは)2回マナバーンは起きないという発表がありました。
尚、そのときの想定回答で使うエンチャントはOath of Lim-Dulでした。そのときカードにサインをいただいたので、モンス氏のサイン入りOath of Lim-Dulという不思議な物は私の最も大切なカードとして保管しています。

零
2007年2月15日6:20

>みすてぃか様
あー、やっちゃいました…。
今調べたら、その4枚で間違いなく正しいことが確認できました。誤情報をお詫びすると共に、情報提供に深く感謝いたします。さっそく本文も修正しないと〜

どこでナニと間違ったんだろう… orz

>タカアキ様
丁寧にありがとうございますー。
大歓迎でございます。でもたまにミスもかますので、てきとーに眉唾でお楽しみくださいまし。

>saymour様
そもそもそのカードを忘れていた……と言い訳したくなるほどのバカカードでしたね、あれは。居たよ、そんなヤツ(;´Д`)
でもアレでも当時としてはほぼ唯一の「ダメージを、そもそも受けない」クリーチャーだったので、微かな希望はあったんですけどね。Death Pits of Rathがもっと強かったら……いや、やっぱダメですかね。

>いたにょ様
大変申し訳ないのですが、あのクイズは別のディーラー仲間からの又聞きとなるので、正確な時期や場所についてはわかりません。ひょっとすると、そのいたにょ様がGP広島で出したクイズをジャッジや誰かが本国に持ち帰り、それを関係者が別のところで話したという可能性も、全くゼロではありません。
私がこの話を耳に入れたのはアポカリプスが発売された時期なので……2001年の6月くらい、かな? いたにょ様のお話の後になりますね。

「マナ・バーンを2回」の現象については、私のほうでもジャッジに確認をしたのですが、その際の回答では「そのケースでは起きる」とされました。ただ、もしレベル4ジャッジの裁定が「できない」であれば、私が聞いたジャッジ(たぶんレベルは2か3です)の間違いであったと思います。

いろいろと情報のご提供、並びに参考になるお話をありがとうございます。これについては、できる限りで追加で情報を集めてみようと思います。
零

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