寝言だったり、気まぐれだったり。
2007年3月2日まず最初にご連絡。
前回ご紹介した際にSSを紛失していた「梅澤の十手」ですが、無事に画像をサルベージ完了しました。
しかしながらこちらは、実はWizards社のウェブサイトに載ってた4月バカではなく、ひょっとすると「Wizards社のウェブサイトに載ってたぜーwww」という4月バカであった可能性があったりなかったり。ま、その年の4月1日に、どっかの「バカ」が騙されたという事実には相違ありません。おもに僕。
最近、ネタの確認ミス多いなあ。ちょっと味噌汁で顔洗ってきます。
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今回ご紹介するのはアイスエイジ復活事件です。
ま、これは事件っていうより、WoC社の迷走といったところですが。
いまとなっては信じがたいことかもしれませんが、ミラージュが発売されるまでのスタンダードで使えるカードのルールは「現在入手可能なカード」という……なんというか、アバウトとバカの定義を履き違えたような記載となっておりました。ちなみに当時の「現在入手可能なカード」は、
…でした。
よって、これら6セットが「スタンダード」。
しかしながら、これがあまりにアバウトかつわかりにくく、更に言うと「いつ絶版になったかなんて一般人にわかるかよ!」な事情もあり、ミラージュの発売と共に大きく変動することとなります。
ミラージュ発売後の「スタンダード」の使用可能セットは
となりました。
…ええ、言いたいことはわかります。はっきり言って「もっとわかりにくい」。
いや、私の書き方が悪いんじゃないですよ!? 上記の引用は、当時のオフィシャルであったホビージャパン社から発行された「ドミニアへの招待」からの引用であります。ちなみに私は3回読み直して、ようやく理解できました。なんのことを言ってるのかあまりにもわかりにくいので、解説すると、
最新基本セット → 第四版
基本セットの拡張セット → クロニクル
限定版エキスパンションセット → フォールンエンパイア、アライアンス、ホームランド
独立型エキスパンションセット → アイスエイジ
ああ、ちょっとわかりやすくなったね!
ようするに「独立型セット」とは、今で言う「サイクル」の1つめの大型セットを指します。
で、「限定版セット」とはその他の「エキスパンション」です。
上記のルール変更として、結局のところナニが言いたいのかと言うと、1997/1/1より、アイスエイジとフォールンエンパイアはスタンダード落ちするということでした。アイスエイジが落ちる理由は、新しい独立型セットである「ミラージュ」が登場するため。フォールンエンパイアが落ちる理由は「発行が終了した(=絶版となる)」ためです。
当時はまだ「ブロック」とか「サイクル」と言った概念がなかったため、アイスエイジとアライアンスに相互関係はなく、単純にミラージュによってアイスエイジが追い出される形となったんです。亜熱帯のミラージュと、極寒のアライアンスが同じレギュレーションに居る方が、当時としては自然な形だったんです。……あ、コレは嫌味でもなんでもなくて、言葉どおりの意味です。当時のマジックは、マジックの基本コンセプトの1つである変わり続ける世界というのを大変重要視していたので、この不自然さこそが「変化」の一部でもあったんです。
でもまあ、不自然。
とっても、不自然。
しかも悪いことに、この突然(本当は「ルールの変更は90日後に発効」いう原則があったため、公布から90日の猶予はあったワケですが)の変更に激怒したのが、ショップのみなさま。アイスエイジは当時まだ絶賛発売中でありましたし、その不人気(独立型セットとしてはじめての試みだったので、それはそれは弱かったんです。似たようなカードばっかりだったし)ぶりも手伝って、どこのショップも在庫の山。唯一の救いは「スタンダードで使えるカードは現在入手可能なカード」であったがため、当分の間は入手可能……すなわち、スタンダードで使用可能であったのですが、いきなりの変更でそれすらボツに。そりゃ、怒る。
で、その板ばさみとなったWoCが、起死回生の案として出したのが「ブロック」構想です。
「1つの大型セットと2つのエキスパンションを1つのブロックとして考え、それらをまとめてインおよびアウトとする」。これにより、アイスエイジとアライアンスは常に相思相愛のラブラブになるため不自然さも解消。ショップのほうも、またしばらくはアイスエイジが売れるため、とりあえずは溜飲を下げるといったスペシャルな策でした。
で、とばっちりはやはりプレイヤーの方に。
「アイスエイジはスタンダードから落ちる」との決定後、僅か半年足らずで「やっぱりアイスエイジは有りっす」とか言い出されたものなので、既にスタンダード落ちを見越してカードをトレード処分してしまったプレイヤーは、またまたカードの集めなおしとなりました。運が悪いことに、当時2色地形はアイスエイジのペインランドくらいしか使用に耐えるものがなく、更には「第五版」の登場とともに次元の彼方に消え去ったはずの「剣を鋤に/Swords To Plowshares」までもアイスエイジに入っていた為、スタンダードを続けるにはアイスエイジのカードが必須ともなっていたんです。
そしてそのアイスエイジは、その次の大型セット「テンペスト」の登場とともに、再びひっそりと息を引き取ります。「ブロック」構想が発表されて、それによってアイスエイジが復活したのは1997/7/1でしたので、アイスエイジが復活していた期間は僅かに3ヶ月。まさに大迷惑。
前回ご紹介した際にSSを紛失していた「梅澤の十手」ですが、無事に画像をサルベージ完了しました。
しかしながらこちらは、実はWizards社のウェブサイトに載ってた4月バカではなく、ひょっとすると「Wizards社のウェブサイトに載ってたぜーwww」という4月バカであった可能性があったりなかったり。ま、その年の4月1日に、どっかの「バカ」が騙されたという事実には相違ありません。おもに僕。
最近、ネタの確認ミス多いなあ。ちょっと味噌汁で顔洗ってきます。
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今回ご紹介するのはアイスエイジ復活事件です。
ま、これは事件っていうより、WoC社の迷走といったところですが。
いまとなっては信じがたいことかもしれませんが、ミラージュが発売されるまでのスタンダードで使えるカードのルールは「現在入手可能なカード」という……なんというか、アバウトとバカの定義を履き違えたような記載となっておりました。ちなみに当時の「現在入手可能なカード」は、
第四版 (3版まではすでに絶版)
フォールンエンパイア
アイスエイジ
アライアンス
ホームランド
クロニクル
…でした。
よって、これら6セットが「スタンダード」。
しかしながら、これがあまりにアバウトかつわかりにくく、更に言うと「いつ絶版になったかなんて一般人にわかるかよ!」な事情もあり、ミラージュの発売と共に大きく変動することとなります。
ミラージュ発売後の「スタンダード」の使用可能セットは
最新基本セット
現在発行されている、基本セットの拡張セット
現在発行されている、限定版エキスパンションセット
現在発行されている、独立型エキスパンションセット
(「ドミニアへの招待」より引用)
となりました。
…ええ、言いたいことはわかります。はっきり言って「もっとわかりにくい」。
いや、私の書き方が悪いんじゃないですよ!? 上記の引用は、当時のオフィシャルであったホビージャパン社から発行された「ドミニアへの招待」からの引用であります。ちなみに私は3回読み直して、ようやく理解できました。なんのことを言ってるのかあまりにもわかりにくいので、解説すると、
最新基本セット → 第四版
基本セットの拡張セット → クロニクル
限定版エキスパンションセット → フォールンエンパイア、アライアンス、ホームランド
独立型エキスパンションセット → アイスエイジ
ああ、ちょっとわかりやすくなったね!
ようするに「独立型セット」とは、今で言う「サイクル」の1つめの大型セットを指します。
で、「限定版セット」とはその他の「エキスパンション」です。
上記のルール変更として、結局のところナニが言いたいのかと言うと、1997/1/1より、アイスエイジとフォールンエンパイアはスタンダード落ちするということでした。アイスエイジが落ちる理由は、新しい独立型セットである「ミラージュ」が登場するため。フォールンエンパイアが落ちる理由は「発行が終了した(=絶版となる)」ためです。
当時はまだ「ブロック」とか「サイクル」と言った概念がなかったため、アイスエイジとアライアンスに相互関係はなく、単純にミラージュによってアイスエイジが追い出される形となったんです。亜熱帯のミラージュと、極寒のアライアンスが同じレギュレーションに居る方が、当時としては自然な形だったんです。……あ、コレは嫌味でもなんでもなくて、言葉どおりの意味です。当時のマジックは、マジックの基本コンセプトの1つである変わり続ける世界というのを大変重要視していたので、この不自然さこそが「変化」の一部でもあったんです。
でもまあ、不自然。
とっても、不自然。
しかも悪いことに、この突然(本当は「ルールの変更は90日後に発効」いう原則があったため、公布から90日の猶予はあったワケですが)の変更に激怒したのが、ショップのみなさま。アイスエイジは当時まだ絶賛発売中でありましたし、その不人気(独立型セットとしてはじめての試みだったので、それはそれは弱かったんです。似たようなカードばっかりだったし)ぶりも手伝って、どこのショップも在庫の山。唯一の救いは「スタンダードで使えるカードは現在入手可能なカード」であったがため、当分の間は入手可能……すなわち、スタンダードで使用可能であったのですが、いきなりの変更でそれすらボツに。そりゃ、怒る。
で、その板ばさみとなったWoCが、起死回生の案として出したのが「ブロック」構想です。
「1つの大型セットと2つのエキスパンションを1つのブロックとして考え、それらをまとめてインおよびアウトとする」。これにより、アイスエイジとアライアンスは常に相思相愛のラブラブになるため不自然さも解消。ショップのほうも、またしばらくはアイスエイジが売れるため、とりあえずは溜飲を下げるといったスペシャルな策でした。
で、とばっちりはやはりプレイヤーの方に。
「アイスエイジはスタンダードから落ちる」との決定後、僅か半年足らずで「やっぱりアイスエイジは有りっす」とか言い出されたものなので、既にスタンダード落ちを見越してカードをトレード処分してしまったプレイヤーは、またまたカードの集めなおしとなりました。運が悪いことに、当時2色地形はアイスエイジのペインランドくらいしか使用に耐えるものがなく、更には「第五版」の登場とともに次元の彼方に消え去ったはずの「剣を鋤に/Swords To Plowshares」までもアイスエイジに入っていた為、スタンダードを続けるにはアイスエイジのカードが必須ともなっていたんです。
そしてそのアイスエイジは、その次の大型セット「テンペスト」の登場とともに、再びひっそりと息を引き取ります。「ブロック」構想が発表されて、それによってアイスエイジが復活したのは1997/7/1でしたので、アイスエイジが復活していた期間は僅かに3ヶ月。まさに大迷惑。
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